銀翼のイカロス 池井戸 潤 [2015K]
M氏に借りた2冊目。半沢直樹シリーズ第4弾。
これも一気読み。今度は政治家までかぁ~。どんどん敵が大きくなっていくね。今後どうなることやら。
シリーズは確かに面白いのだけど、時々「やりすぎだよな~」と思う時がある。大勢の前で謝らせるとか。まあ、エンタメだからこれでもか!くらいにした方が「すっきり!」と思う人が多いのだろうけど。
今度はどんな事件が題材になるのかもちょっと楽しみ。
ロスジェネの逆襲 池井戸潤 [2015K]
M氏から借りたのをやっと読めた~読み始めたらあっという間・・・
なんだか今現状の会社と被ってなんとも言えない気分・・・出向される側の方で。
親会社に戻れることになった時の嬉しそうな顔、戻れないと決定した途端プライドが許せないと辞めた人、定年までの腰掛だからと公言するお偉方、出向者同士でやたら集まってる人たち、状況を知ろうとせずに人を駒のように動かす方々。上が言うことに意見が言う機会も与えられないプロパー。
物語のように戦えたらいいけれど、その為には物語のように知識も言葉も持たなきゃいけない。
まだまだ力が足りないね。
えどさがし 畠中恵 [2015K]
ソロモンの偽証1~6 宮部みゆき [2015K]
久しぶりの宮部みゆき。おもしろかった~
最近軽いのばかり読んでいたのもあってか、これ!この引き込まれ感!快感!!
映画も観に行ってしまいましたよ。脇役たちの深堀りがカットされ、メイン人物に絞ってあったけど、それはそれでとてもよくできていたと思う。
それにしても、中学生たち・・・すごいなあ。私の中学時代はもっとなんにも考えてなかったなあ。
化学探偵Mr.キュリー 喜多喜久 [2014K]
カササギたちの四季 道尾秀介 [2014K]
ターミナルタウン 三崎亜記 [2014K]
ルーズヴェルト・ゲーム 池井戸潤 [2014K]
ドラマを見る前にやっぱり原作からね!ということで。
野球中心なのかと思っていたら、会社側と野球部と交互に物語が進んでいくのね。
「下町ロケット」みたいな、背水の陣から立ち上がっていく!という感じのストーリー。パターンがわかっていながらもぐいぐいと引き込まれて一気読みでした~
技術開発部長の神山さんがかっこいい。冷静で熱い。笹井さんもかっこいい。熱くて冷静。これまたパターンなのだけど、悪い奴といい人がくっきりしてるから楽しく読めるんだろうなあ。
さて。今度はドラマをゆっくり見てみるか。
「「なあ、細川君。野球で一番おもしろいといわれているスコアがいくつか、知ってるか」(略)「(略)三対二ぐらいの試合でしょうか」「八対七だ」(略)「フランクリン・ルーズヴェルト大統領が、もっともおもしろいスコアだといったというのがそもそもの起源でね。ルーズヴェルト・ゲームだ」(略)「一点ずつ取り合うシーソーゲームもいいが、私としては点差を追いつき逆転するところに醍醐味を感じるんだ。(略)絶望と歓喜は紙一重さ。まるで、なにかと同じだな」
1Q84 村上春樹 [2014K]
村上春樹は初期の作品は読んだことがあるけれど(「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が一番面白かったかな)、その後はなんとなく手を出していない。あの世界に入るには時間と心の余裕が必要な気がして・・・
ものすごい話題になったこの作品、ずっと躊躇していたけれど、S氏に「1984年代を知っている世代には本当に面白い」と言われてちょうど完結版が文庫本で出ていたこともあって読んでみた。
う~ん・・・そんなに話題になるほどの作品なのかなあ。私が世界に入り込めないだけ?1984年代をよくわかっていないだけ?それにしても・・・(^^;
とりあえず全巻そろった状態で一気に読めてよかった。途中で止まったら最後まで読まなかったかも。
作者独特な不思議な世界は確かに面白いのだけれど、なんだかすべてが放りっぱなしで、最後の頁で「ええっ!これで終わり?ほんとに?」という感じでしたよ。ああ、でもこの作者ってもともとこういう人だったっけ・・・。
ふかえりちゃんは結局どうなったの?牛河の空気さなぎはどうなるの?最後に移動して元の世界に戻ったとか言ってるけど人間関係は変わらないよね?相変わらず追われる立場だよね?青豆の子供は生まれたあとどうなるの?
あとですね~天吾くん、ただの草食男子にしか見えないんだけどなあ。自分から何かする気は全くなしのだめだめ君じゃないかあ。年上の恋人に言われた通り、ふかえりちゃんに言われた通り、青豆に言われた通りに行動するだけ。自分の意志は全くなし。年上の恋人が「失われた」と言われても実際どうなったか知ろうともしないし。
登場人物のなんとなくからっぽ感って、1980年くらいに流行ったというイメージがあるのだけれど(村上春樹作品もだし、「なんとなくクリスタル」(田中康夫)とか、「限りなく透明に近いブルー」(村上龍)・・・まあ村上龍はその後「コインロッカーベイビーズ」とか結構暴力的な熱いのになっていったけど)、世間一般で流行りだったのか、自分の年代的にその頃そういうのを読むことが多かったのかよくわからない。
年代的なら、もう村上春樹を読んでも素直に面白いと思えなくなってしまったのかなあ。
「海辺のカフカ」も気になるけれど、しばらくは読む気になれないかもね。
永遠のゼロ 百田尚樹 [2014K]
H氏から借りました。
世間的にはもちろんですが、周りでも本や映画で泣いた!という男性が多く、これは読むしかないなということで。
う~ん・・・男性が読むのと女性が読むのとは感じ方が違うのかな~
百田さん特有の細かい情報も売りなんだろうけど、どうしても飛行機の話とかはすっとばして読んじゃうし。
きっとのめり込み具合は男性陣の半分くらいなんだろうな。
主人公の祖父の話を聞くために何人かの人を訪ねる形式で、それぞれの戦争の場面が語られていくため、戦争について知るにはいい作品かもしれません。
ただ・・・ね。中心となる祖父という人はあまりにも完璧過ぎるし、なんだかラストもびっくりするほど美しすぎるし。各登場人物の心情も何か一歩足りないのか入れ込めない。なんだか全体的に「作り物」(いや、もちろんフィクションだからそうなんだけど)という印象なんだなあ。
百田さんの作品は、他(といっても大して読んでないけど)のも含めてそんな感じがするので、単に私に合わないだけなのかも。