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蜜蜂と遠雷 [舞台]

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蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: 文庫
蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: 文庫

恩田陸で小説の朗読&生演奏なんて!!うわっ!聴いてみたい!ということで、チケットをポチり、本も購入。当日朝までになんとか読了。
ピアノコンクールを題材としていて、漫画「ピアノの森」と似ているといえば似ている。私はどちらも感動しながら読めました。
クラシック音楽ってなんとなく耳してもつい聞き流してしまいがちなのだけど(そんなに知っているわけではないので)、漫画や小説の中で背景に登場人物の物語があったり、曲のイメージを具体的に表現してもらっているとぐっと身近になって聴き方も変わってくる。「ピアノの森」はアニメもあったのでなおさら。

朗読と生演奏・・・どんな世界に浸れるのかなーとかなり期待していったら・・・
前半ほとんど歌??しかもポップスっぽい?あれ??
朗読も小説での曲の描写を読み上げてくれて、そこにその曲の生演奏・・・って勝手にイメージしていたのだけれど、はじめの方はほぼ小説のあらすじがわかるような説明的な内容。本読んでない人にはあってもいいかもだけれど、ここに来てる人たちって基本的に本を読んできているよね?その辺いらなくない?
あと、朗読とピアノ重ねるの少しだったらいいけど、重なっている時間長すぎてどちらかに集中するとどちらかが邪魔になる。
朗読の内容もあれ?本と違う??という所が若干あり。「アーちゃん」「マーくん」をわざわざ変える必要あったの?というか、原作いじるとは思わなかった!!
塵役、役作りしてるんだろうなーというのはわかるけど、素朴に見えるのは苦労した先の悟りからという個人的なイメージなので、そんなに塵はバカっぽくないよ・・・?
ストーリーテラーの方、ちょっとわざとらしい言い回しだなーなんというか宝塚っぽい・・・と思ったら元宝塚の方でした。宝塚舞台にはぴったりなのだろうけど、この舞台には合わない・・・気がする・・・

回数を重ねて演出も変えてきているのか、それともそもそもコンセプトが思っていたのと違っていたのか、東京フィルやシンガー目当ての人にはいいコンサートなのかもしれません。

ソプラニスタ木村優一さんの歌とピアノコンチェルト2曲は素晴らしかったです。


「少年は目を閉じる。耳を澄ませば、こんなにも世界は音楽に満ちている。(略) 降り注ぐ光。ゆったりと蠢く雲。水平線でチラチラと揺れる三角のオレンジの群れ。なんだろう。世界に満ちている、この濃密な何か。少年は目を開き、ゆっくりと周囲を見回す。この、命の気配、命の予感。これを人は音楽と呼んできたのではなかろうか。恐らくこれこそが、音楽というものの真の姿なのではなかろうか。」

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