幻の城 風野真知雄 [2019K]
舞台のDVDを観て、原作を読んでみようと。
歴史小説はどちらかというと苦手な方なのだけれど、映像が頭に浮かぶせいか読みやすかった。邪道な読み方でごめんなさい。
小説では誰が主人公というわけではなく語り手の目線で話が進んでいく。
そうか・・・原作はこんなに静かに話が流れていくんだ・・・(歴史よく知らないからかもしれないけれど)
舞台は宇喜多秀家メインで構成されていて、また役者さんの体当たりの演技で思い切り引き込まれるので、重くて熱い。(笑いの部分はかなりチープだけど)
順番が違ったらまた感想も違うのだろうけど、やっぱり歴史小説はなかなか手が出ないから、こういうきっかけないと読まないかもな。
「「豊臣の何が手強かったのでございましょう?」本多正純は訊いた。「何だろうな。きらきらと光るものかな」家康はしばらく考えてこう言った。(略) ーなぜ人の生をちいさく、貧しく、色の乏しいものとしかしようとせぬ? 秀家はそう言った。」
サイトーさん、nice!ありがとうございました。
by akamaru (2019-04-30 21:14)